レスポンシブなページネーションのCSSデザインサンプルとWordPressへの実装方法【スマホも見やすく】

カスタマイズしやすいシンプルなページネーションの設置手順と、スマホやPC等、異なるサイズのディスプレイに対応したCSSデザインサンプルの紹介です。

archive.php や category.php 等のアーカイブテンプレートのほか、固定ページで new WP_Query を使用した投稿一覧にも対応しています。

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このページ送りについて

シンプルなHTML構造と細かいデザイン変更に対応可能なCSS設計を目指したページネーションで、主に次のような仕様となっています。

  • 表示名を変更可能な「最初へ・前へ・次へ・最後へ」ボタン。
  • 「現在ページ番号 / 全ページ数」を表示。
  • ページ番号リンクの表示数を変更可能。
  • 上記項目の表示を切り替えてレスポンシブ対応。
  • BEMによる命名規則に則ったクラス名を使用。
  • サンプルをコピペするだけでも使える。
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CSSメディアクエリを利用して要素の表示/非表示やレイアウトを調整するレスポンシブデザインとなっています。

ページ送りの設置

手順1:functions.php にページ送り関数を定義

テンプレートファイルから呼び出すページ送りの関数をfunctions.phpに用意します。
3~7行目では表示に関する簡単な設定を行います。

function my_paginate( $query_name = '' ) {
	$settings = array(
		'side_range' => 3,    // 現在ページの左右の表示数.
		'txt_prev'   => '<',  // 一つ戻るテキスト.
		'txt_next'   => '>',  // 一つ進むテキスト.
		'txt_first'  => '<<', // 最初へ移動テキスト.
		'txt_last'   => '>>', // 最後へ移動テキスト.
	);

	if ( '' !== $query_name ) {
		$query = $query_name;
	} else {
		global $paged, $wp_query;
		$query = $wp_query;
	}
	$paged     = ( get_query_var( 'paged' ) ) ? get_query_var( 'paged' ) : 1;
	$showitems = ( $settings['side_range'] * 2 ) + 1;
	$pages     = $query->max_num_pages;

	if ( 1 !== $pages ) {
		echo "<div class=\"pagination\">\n";
		echo "  <ul class=\"pagination__list\">\n";
		for ( $i = 1; $i <= $pages; $i++ ) {
			if ( 1 !== $pages && ( ! ( $i >= $paged + $settings['side_range'] + 1 || $i <= $paged - $settings['side_range'] - 1 ) || $pages <= $showitems ) ) {
				echo ( $paged === $i ) ?
				'    <li class="pagination__item--current">' . esc_html( $i ) . "</li>\n" :
				'    <li class="pagination__item"><a href="' . esc_url( get_pagenum_link( $i ) ) . '">' . esc_html( $i ) . "</a></li>\n";
			}
		}
		echo "  </ul>\n";
		echo '  <p class="pagination__pos">Page ' . esc_html( $paged ) . '/' . esc_html( $pages ) . "</p>\n";
		if ( $paged > 2 && $paged > $settings['side_range'] + 1 && $showitems < $pages ) {
			echo '  <a class="pagination__btn--first" href="' . esc_url( get_pagenum_link( 1 ) ) . '">' . esc_html( $settings['txt_first'] ) . "</a>\n";
		}
		if ( $paged > 1 ) {
			echo '  <a class="pagination__btn--prev" href="' . esc_url( get_pagenum_link( $paged - 1 ) ) . '">' . esc_html( $settings['txt_prev'] ) . "</a>\n";
		}
		if ( $paged < $pages ) {
			echo '  <a class="pagination__btn--next" href="' . esc_url( get_pagenum_link( $paged + 1 ) ) . '">' . esc_html( $settings['txt_next'] ) . "</a>\n";
		}
		if ( $paged < $pages - 1 && $paged + $settings['side_range'] - 1 < $pages && $showitems < $pages ) {
			echo '  <a class="pagination__btn--last" href="' . esc_url( get_pagenum_link( $pages ) ) . '">' . esc_html( $settings['txt_last'] ) . "</a>\n";
		}
		echo "</div>\n";
	}
}

11行目:インスタンス名を受け取っている場合はそれを参照します。
16行目:三項演算子で現在のページ番号を取得します。

参考リンク
ウェブ倉庫 – 三項演算子の使い方( 条件 ) ? 式1 : 式2;【PHP】
WordPress Codex – WP_Query
WordPress Codex – wp_reset_postdata()
WorePress Codex – get_pagenum_link()
WordPress Codex – esc_html()

手順2:表示するテンプレートファイルを編集

ページネーションを表示するテンプレートファイルの種類に応じてどちらかの方法で関数を呼び出します。

方法1. category.php等のアーカイブテンプレートにページ送りを表示する場合

category.php や archive.php 等のアーカイブテンプレートにページ送りを表示したい場合は次のように関数を呼び出すだけでOKです。

my_paginate();

方法2. 固定ページ等で WP_Query() による投稿一覧のページ送りを表示する場合

WP_Query()によるループを設定します。
パラメータ'paged' => $pagedを忘れないようにしてください。

<?php
$my_query = new WP_Query( // ここで命名したインスタンス名を20行目で使用
	array(
		'post_type'      => 'post',
		'paged'          => $paged, // ページ送りを行うために必須
		'posts_per_page' => 10,
	)
);

if ( $my_query->have_posts() ) :
	echo '<ul>';
	while ( $my_query->have_posts() ) :
		$my_query->the_post();
		?>
	<li><a href="<?php the_permalink(); ?>"><?php the_title_attribute(); ?></a></li>
		<?php
	endwhile;
	echo '</ul>';

	my_paginate( $my_query ); // インスタンス名を引数に指定
	wp_reset_postdata();
endif;
?>

20行目:WP_Queryで生成したインスタンス名$my_queryを引数としてページ送り関数へ渡します。
21行目:グローバル変数であるthe_post()が変更されているため、wp_reset_postdata()でリセットします

手順3:ページ送りの動作確認

正しく設置できていれば次のような構造のHTMLが書き出されます。

<div class="pagination">
	<ul class="pagination__list">
		<li class="pagination__item"><a href="">1</a></li>
		<li class="pagination__item"><a href="">2</a></li>
		<li class="pagination__item--current">3</li>
		<li class="pagination__item"><a href="">4</a></li>
		<li class="pagination__item"><a href="">5</a></li>
		<li class="pagination__item"><a href="">6</a></li>
	</ul>
	<p class="pagination__pos">Page 3/6</p>
	<a class="pagination__btn--first" href=""><<</a>
	<a class="pagination__btn--prev" href=""><</a>
	<a class="pagination__btn--next" href="">></a>
	<a class="pagination__btn--last" href="">>></a>
</div>

CSSの装飾が無い状態で、このように表示されていればページ送りを正しく設置できています。既存のCSSの影響を受けている場合表示が多少異なるかもしれません。

ここまでの作業でページネーションの設置は完了です。

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CSS (SCSS) デザインサンプル

設置したページネーション用のCSSによるデザインカスタマイズ例です。コピペするだけで使えるようになっていますが、既存CSSの影響等によりサンプル通りのデザインにならない場合があります。その場合はスタイルの上書きや優先度の調整を行ってください。

デザインサンプルについて

レスポンシブ対応について

表示の切り替わるブレイクポイントは520px以上、960px以上に設定していますが必要に応じて書き換えてください。1番小さいディスプレイ用のスタイルから指定し、画面幅が大きくなるに従ってスタイルを追加する形で記述しています。

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ブレークポイントの設定値は主に次のディスプレイサイズを想定しています。

  • [ ~519px ] スマートフォン縦
  • [ 520px ~ 959px ] スマートフォン横・タブレット縦
  • [ 960px ~ ] タブレット横・PC等

CODEPENの動作サンプルについて

それぞれのサンプル上部のボタン「HTML・CSS・Result」をクリックするとソースコードや実行結果の表示を切り替えることができます。CSSはSCSS記法で書いていますが、「View Compiled」をクリックしてコンパイル後のCSSを表示することもできます。

右上のロゴ「EDIT ON CODEPEN」をクリックすると大きい画面で動作確認ができます。

参考リンク
ウェブ倉庫 – Visual Studio CodeでのSass導入と基本設定【Live Sass Compiler】

基本タイプ

必要最低限のスタイルです。私はこれを元にカスタマイズしたものを使うことが多いです。

See the Pen pagination by web-souko (@web-souko) on CodePen.

丸タイプ

画面幅が520px未満の場合は前後ページへのボタンと現在ページ数のみを表示し、それ以上の画面サイズでは他のページへ直接移動できる丸ボタンを表示します。

コメントアウトしてある色設定はグレーとブルーの色見本です。

See the Pen pagination 3.0 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

角タイプ

最小サイズでも最初と最後のページへのリンクを表示しています。フォントサイズに対してボタンの範囲を大きめにしました。

See the Pen pagination 2.3 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

角タイプ2

よく見かけるタイプになります。サイトに合わせて色を変更するだけで使えそうです。

See the Pen pagination 1.1 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

帯+丸タイプ

ページネーションの範囲に背景色を指定して角丸の帯状にしました。分かりやすいよう<body>に背景色を指定しています。

See the Pen pagination 2.5 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

帯+角タイプ

前述のページネーションを角ボタンに変更したパターンです。

See the Pen pagination 2.7 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

フラットタイプ

クリック可能なエリアを広く取りやすいので操作しやすい印象です。

See the Pen pagination 1.3 by web-souko (@web-souko) on CodePen.

ページ送りが WP_Query で動かない場合の原因

合計ページ数が取得できていない

多くのページ送りはglobal $wp_queryのようにグローバル変数を読み込み、そこから取得可能な “合計ページ数” を利用してページ送り処理を行っています。

しかしnew WP_Query()を使って任意のインスタンス名を付けたループの場合、グローバル変数では “合計ページ数” が取得できないためページ送りが動作しなくなってしまいます。

例えば次のようにnew WP_Query()を使って$wp_query以外のインスタンス名を付けた場合、ページ送り関数内でglobal $wp_queryを読み込んでも合計ページ数は取得できません。

$the_query = new WP_Query()
$my_query = new WP_Query()
$q = new WP_Query()

合計ページ数を取得するにはそれぞれのインスタンス名$the_query$my_query$qを参照する必要があります。

今回紹介したページネーションでは、テンプレート側からWP_Query()のインスタンス名を渡した場合の処理を追加することで対応しています。

ページ送りパラメータの不足

ページ送りを行うためにはnew WP_Query()のパラメータ'paged'が必須となります。
これにより現在のページ番号を利用した処理が可能になります。

ページ送りは表示されるものの、1ページ目しか表示できない場合はこれが原因かもしれません。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。


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