ブロックエディターで編集中、「Custom Post Type UI や functions.php で有効にしたはずのカスタムタクソノミー設定欄が見当たらない」という場合の解決方法になります。
使用したバージョン WordPress 5.9.2
タクソノミーのおさらい
タクソノミーとは
WordPressの記事編集の際に利用可能なさまざまな “分類” のことをタクソノミーと言います。
デフォルトで利用可能な “カテゴリー” や “タグ” もタクソノミーの1つであり、プラグインやfunctions.phpで設定することで利用可能になる “カスタムタクソノミー(カスタム分類)” もタクソノミーの1つです。
カスタムタクソノミーの設定については下記の記事を参考にしてみてください。
記事編集時にタクソノミー選択欄が無い場合
本来は投稿の設定項目の1つとして表示される
例えば「色」というカスタムタクソノミーを用意した場合、投稿の設定項目の1つとして表示されます。
画像の例ではチェックボックスで「色」を選択できるようになっています。
WordPress 5.0以降に搭載されるブロックエディターでは設定次第でタクソノミー設定欄が表示されていない場合があります。
もし表示されていない場合は次の箇所を確認してみてください。
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Custom Post Type UI で設定している場合の確認箇所
“利用する投稿タイプ” を確認
管理メニューより「CPT UI > タクソノミーの追加と編集 > タクソノミーを編集(タブ)> 基本設定 > 利用する投稿タイプ」でタクソノミーを使いたい投稿タイプ名にチェックが入っているか確認してください。
チェックが無い場合はチェックして「タクソノミーを保存」をクリックします。
カスタム投稿タイプを利用中の場合は上記のチェック項目に加えて表示されます。
それらをチェックするとカスタム投稿タイプでタクソノミーを利用できます。
“REST API で表示” の設定値を確認
管理メニューより「CPT UI > タクソノミーの追加と編集 > タクソノミーを編集(タブ)> 設定 > REST API で表示」の設定値が「真」になっているかを確認してください。
functions.php内に register_taxonomy() で設定している場合
投稿タイプ名の指定と show_in_rest を確認
利用する投稿タイプ名の指定に誤りが無いか、show_in_rest
の値が “true
” になっているかを確認してください。
functions.php
register_taxonomy( 'taxonomy-slug', 'post', // 利用する投稿タイプ名 array( 'label' => '色', 'hierarchical' => true, 'show_ui' => true, 'show_admin_column' => true, 'show_in_rest' => true, // ここを確認 ) );
利用する投稿タイプ名について、
- 通常の投稿で使用する場合は “post”
- 固定ページで使用する場合は “page”
- カスタム投稿タイプで利用する場合は “カスタム投稿タイプ名”
のように指定します。
参考リンク
WordPress.org – register_taxonomy()
WordPress Codex – register_taxonomy()